おやじの楽しみ

昔の山岡家を思い出すオヤジは、今の自分で一杯を調整する

昔は濃さや量で選んだ山岡家も、今は標準を基準に、麺・味・脂・トッピングを一項目ずつ変えると楽しみやすい。年齢による味覚を決めつけず、今の自分の一杯を探す方法を整理する。

山岡家特集用に指定された既存写真(IMG_1056)

昔の山岡家を思い出し、「あの頃は濃い味でも大盛りでも平気だった」と振り返るオヤジに読んでほしい。久しぶりの一杯で、昔と同じ注文をそのまま再現する必要はない。かといって、年を取ったから薄味にすべきだと決めつける話でもない。今の気分と体調に合わせて、【自分で一杯を組み立てる】。そこに大人になって分かる山岡家の面白さがある。

昔の注文を、そのまま今の自分へ持ち込まない

若い頃は、濃い味、量の多さ、勢いのあるトッピングを選びやすい。空腹を満たすことが目的なら、注文を細かく考えず、好きなものを重ねる方法も楽しい。

しかし、久しぶりの来店で昔の注文を完全に再現すると、今の自分が何を気に入ったのか分かりにくい。麺の硬さ、味の濃さ、脂の量、トッピングをすべて変えてしまえば、食べ終わってから「どれが効いたのか」を比べられないからだ。

大切なのは、年齢で味覚が決まると考えないことだ。味の好みは、その日の空腹、睡眠、仕事、気温、食事の時間でも変わる。若い頃より刺激を求めない日もあれば、昔と同じ濃さを楽しめる日もある。今の注文は、過去の自分のコピーではなく、その日の条件に合わせた一杯でよい。

まず標準の一杯を基準にする

ラーメン山岡家の公式サイトは、濃厚な豚骨スープや太麺など、店の特徴を案内している。久しぶりに戻るときは、いきなり細かな変更を重ねず、標準に近い注文を基準にすると味の方向を思い出しやすい。

標準とは、すべてを我慢することではない。自分が普段から辛い味を好むなら、その好みを無理に隠す必要はない。ここでの基準は、「何を変えたかを自分で分かる状態」を作ることだ。久しぶりの一杯で、麺の存在感、スープの濃さ、脂の印象、具の量を一度に確認する。

食べた後に、「もう少し麺を硬くしたい」「味はこのままで脂だけ減らしたい」と思ったなら、次回に変更点を持ち越せばよい。一回の食事で自分の正解を出そうとしないことが、再訪の楽しみになる。

麺・味・脂を一度に全部変えない

山岡家では、公式に麺の茹で加減などを選べる案内がある。味の濃さや脂の量を含め、店舗で案内されるお好み指定の範囲を使うなら、まずは変更を一つに絞りたい。

例えば、前回の注文を基準にして、次は麺の茹で加減だけを変える。麺の食感が変われば、同じスープでも印象が変わる。その違いを確認してから、次の来店で味の濃さを変える。さらにその次に脂の量を考える。順番を決めると、好みが感覚だけでなく比較として残る。

反対に、麺を変え、味を濃くし、脂も増やし、トッピングまで追加すると、注文は豪華になるが比較は難しい。食べ物のカスタマイズは、全部盛りにした時点で勝ちという競技ではない。変更した要素を覚えておく方が、次の一杯を自分で選びやすい。

変更点は一項目だけにする

一項目だけ変える方法は、味の研究のように難しく考えなくてよい。次のような簡単な順番で十分だ。

  1. 最初は標準に近い注文を基準にする
  2. 次回は麺、味、脂のどれか一つを変える
  3. 食後に「良かった・戻したい・次は別を試す」を短く覚える
  4. 三回目に別の一項目を変える

メモを残すなら、スマートフォンに「麺は硬め、味は普通、脂は次回確認」のように書けばよい。店で注文を思い出せないオヤジにとって、記憶力だけで勝負するのは少し分が悪い。ラーメンの好みまで頭の中に保存しようとせず、端末へ預ける方が現実的だ。

この方法なら、昔の注文が自分に合わなくなったとしても、失敗ではない。今の自分に合う条件を一つずつ探している途中だと考えられる。

トッピングは「満足度」を調整する道具にする

山岡家の公式レギュラーメニューには、基本の味だけでなく、各種トッピングが案内されている。トッピングは、基本のラーメンとは別に、食事の満足度や具の好みを調整する選択肢である。

久しぶりの来店でトッピングを足すなら、最初は一つに絞ると分かりやすい。ネギを追加したときに香りや食感がどう変わるか、チャーシューを足したときに量の満足感がどう変わるかを、自分の感覚で確認する。

ここでも、特定のトッピングが全員におすすめという話ではない。肉を楽しみたい日、野菜の食感がほしい日、基本の味を邪魔したくない日では、選び方が変わる。トッピングを正解探しにせず、今日の食事の目的に合わせて使う方が、無理なく続く。

「薄い味が大人」ではない

大人になったから薄味、という表現は分かりやすいが、人の好みを一括りにしすぎる。濃い味が好きな大人もいるし、若い人でも軽い注文を選ぶ。健康や体調に関わる事情がある場合は、個人の状況に応じて判断すべきで、この記事が医学的な食事指導をするものではない。

ここで言う大人の良さは、我慢して薄くすることではない。自分の状態を見て、濃さ、麺、脂、トッピングを選び直せることだ。昔と同じ注文をする日も、標準に戻す日も、変更を一つだけ試す日も、全部自分で決められる。

味の強さを下げることが目的ではなく、注文を自分で調整できることが目的である。この結論を先に持っておけば、周りのおすすめやSNSの派手な注文に引っ張られにくい。

今の自分の一杯を見つける

山岡家の魅力を再発見したいオヤジは、昔の注文を懐かしむだけで終わらせなくてよい。公式サイトで基本味と注文時の選択肢を確認し、まず基準の一杯を作る。次に、麺・味・脂・トッピングのうち一つだけを変えて、自分の反応を見る。

このやり方なら、若い頃の勢いを否定せず、今の好みも尊重できる。昔と同じ濃さがうまいなら、それが今の正解だ。少し調整した方が落ち着くなら、それも正解である。大切なのは、年齢を理由に注文を決めるのではなく、今日の自分で選ぶことだ。

次の来店で何を変えるかを考えられる店は、同じ店でも毎回少し違う。オヤジが「前と同じで」と言いながら、実は麺だけ変えているなら、それは立派な進歩である。注文の変更を忘れて全部標準に戻っても、また次回の課題が残るので、山岡家はなかなか卒業させてくれない。

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